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天井裏を見せる

2016.12.08 | 

こんばんは。

寒い日が続いていますが、天気は安定していて、気持ち良いですね。

さて今日の話題は、天井の見せ方です。

天井を張らずに、天井裏をそのまま見せるデザインは、デザイン手法としてはよくありますが、リフォーム工事で実現させようとすると、結構手間がかかることが多く、また、最終的に綺麗にみせることができるかどうか、判断が難しいこともあります。11月にオープンしましたプレフェレの店舗(リフォーム工事)でも、天井裏をそのまま見せるデザイン手法を用いました。工事はなかなかと大変でしたが、大工さん達の心意気と熱意で、とても綺麗に仕上がりました。

工事着工後の解体時に天井を剥がしてみたところ、下の写真のような感じでした。

電気配線給排水配管がランダムに見えています。

電気配線については、一つ一つどこからきてどこへ繋がっているかを確認しながら、整理します。

また、給排水配管もルートの変更ができる箇所は変更し、出来ない箇所については、遮音シートを巻くなどして、デザイン上支障がないように処理をしました。

まさに、こんがらがった糸をほどいていくような忍耐仕事です。

意外と盲点であったのが、梁の上のちょっとした隙間です。梁の上には上階の壁があることが多く、その壁の内側の空間と天井裏が繋がっていることによりできる隙間ですね。こういったところも、一つ一つ塞ぐ作業をしていきます。

もともとの天井裏は、あくまで見せる仕上げとしてはつくられていないので、木の色ムラも激しくあります。

そういったところは、塗装屋さんの腕と努力のお陰で、見違えるほどに綺麗になりました。(下の写真)

このような現場では、職人さんたちの努力と苦労がそのままデザインとしてあらわれてきます。

今回はとても上手くでき、お施主様にも大変喜んで頂けました。

大工さん達には、本当に感謝です。