こんばんは。
比較的暖かい日が続いていますが、こういう時こそ油断して風邪をひかないように気を付けないとですね。。
さて、本日の話題は、珪藻土。
珪藻土は消臭効果や調湿効果があると言われております。
本当のところはどうなの??と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、
工事現場では珪藻土の効果をものすごく実感することが多いです。
珪藻土を塗ると、工事現場の空気がとても綺麗になるのです。
そんな珪藻土は、秋田県、石川県、岡山県、大分県が産地で、それぞれ産地によって特徴が異なります。
特に珪藻土で有名な石川県のものは、実のところ純度はあまり高くないのですが、その分、可塑性があり、そのままの状態で、様々なものに応用することができます。そのため、石川県は七輪の産地にもなっているのです。大分県や秋田県の珪藻土は、可塑性がないため、大半はろ過装置などに使われます。大分県の珪藻土は、色が比較的白い(通常、珪藻土は淡いピンク色)という特徴もあります。
その他、稚内珪藻頁岩(わっかないけいそうけつがん)というものがあります。一般的に稚内珪藻土とも呼ばれますが、岩石化した珪藻土で、北海道の稚内地方で産出するものです。この珪藻頁岩は、一般の珪藻土と同じような性質をもちますが、一般の珪藻土に比べ、小さい穴(多孔質細孔)をよりたくさんもち、自然吸放湿機能に大変優れます。湿度が60%以上になると、急速に吸湿する性質があり、また湿度が下がると放湿して、室内の湿度を60%に調整してくれるのです。まさに自然呼吸作用ですね。通常、美術館など、重要文化財の展示空間で使われる珪藻土は、この種類のものになります。
珪藻土と言っても、色々と種類があり、また価格も異なってきます。
また建材として珪藻土を使用する場合、どこに使用するかによっても効果が変わってきます。
例えば、閉め切った部屋では、湿度は下に溜まりやすいので、壁の下部にだけ珪藻土を塗るというやり方もあります。
珪藻土は、自然循環型素材であり、化学物質吸着性ももつので、まさに現代のテーマにふさわしい建築素材ですね。
機会があれば、是非検討してみてください!
ではでは。