こんにちは。無事昨日イタリアから帰国し、平常業務に戻っております。
イタリア研修中、ブログアップをしようと思っていたものの、なかなかできなかったので、イタリア研修の様子を引き続きお伝えしたいと思います。
それにしても、イタリアは寒波の影響で寒かったです。スキー場をあるいているような感じでした。ただ、天気には恵まれていましたので、お日様が上がると暖かくなってたすかりました。
さて、イタリア研修、ミラノの次は、ヴェネツィアです。
ヴェネツィアのまちは、外敵から身を守るために干潟に松の木の杭を大量に打ち込んで地盤補強を行い、その上に厚い木製の板、石をのせ、建物がつくられています。松の木の杭は、水面より下にあるため、腐らずに現在も使用されています。近年、工業地帯の地下水組み上げにより、地盤沈下が問題になり、今では地下水利用は厳しく規制されています。
ヴェネツィアにある建物は、軽量化のために、床を木造↓でつくっているため、大勢の人と一緒に歩くと揺れます。木造のため、過去には火災もあり、ヴェネツィアガラスの工房を離れた島に移すなど対策が練られています。
ヴェネツィアのまちは、小さな島が400個程の橋で繋がってできており、街路・水路は迷路のようです↓。交通手段は今でも船で、観光用のゴンドラはゴンドラの造り手や漕ぎ手の後継者問題があるそうです。漕ぎ手の稼ぎは良いらしいですが。。。
サン・マルコ寺院↓は、思っていたよりも、こじんまりとした印象を受けましたが、交易のまちだけあり、ピンク大理石など、様々な建築素材を方々から調達してつくられています。残念ながら教会の行事と重なってしまい、内部には入れなかったのですが、建物の形式は、ビザンチン様式でつくられ、壁、床のモザイクは大変すばらしいとのことです。
↓サン・マルコ広場
↓ドゥカーレ宮殿は、サン・マルコ寺院に接して建っており、イスラム的な立面をしています。
↓黄金の階段。儀式の時に使用します。24金で豪華絢爛に装飾されています。
↓53m×25mの大評議会の間。高さは15m程度はありそうです。
無柱空間としては欧州最大とのことです。
正面の絵は、ティントレットの「天国」です。世界最大級の油絵です。
ヴェネツィアは、周囲が海に囲われているため、湿度が高く、フレスコ画には向いていない土地柄なので、キャンバス貼りの上に油絵で描かれているのです。
↓巨人の階段。儀式のときに使われる階段です。
↓ヴェネツィアで良く目にする窓です。
↓吹きガラスでできた窓です。